各種のコラム --  2ー46 東海道新幹線、2024年もダイヤ改正します!?

                                      2023年12月15日  

    2ー46 東海道新幹線、2024年もダイヤ改正します!? 
    
  東海道新幹線、2024年もダイヤ改正します。去年も、もう改正するところはないかと思ったのですが、
  博多行の定期列車と臨時列車の順番が変わったりして、割と大幅に変わりました。
  今年こそ、もう変わるところはないかと思ったのですが、やはり変わりました。
  
  東海道新幹線・山陽新幹線、全体を通じて、早朝・深夜の列車が増発されています。
  線路保守の時間を確保するために、最終列車の時間を繰り上げたりするダイヤ改正が多い中で、
  逆の傾向です。それだけ利用者が多いということです。
  具体的なダイヤ改正の内容は、鉄道会社のホームページに載っていますが、ここでは、私が注目している3本の
  列車を説明します。今まで、新大阪から東京への最終列車は、「のぞみ64号」でしたが、
  その6分後に、新大阪始発の臨時列車が増発されます。東京から新大阪への最終列車は「のぞみ265号」で
  どちらも発車が、21時24分15秒、到着が23時45分45秒だったのですが、
  新設の臨時列車は新大阪発が21時30分で東京到着が23時51分になります。
  大阪伊丹空港の、定期便のダイヤ設定が 21 時までというのが関係しているのかもしれません。
  東京発の飛行機は21時までに到着するために出発が早くなりますが、
  新大阪発の列車は数分でも遅くすることに営業的な価値があるのかもしれません。
  現在「のぞみ198号」は東京駅の17番線に21時39分45秒に到着して、21時51分0秒に大井車両基地に回送しています。
  他のホームには、滞泊の列車がいるので、新設の「のぞみ488号」は東京駅の17番線に到着するしかない
  はずですが、「のぞみ198号」が21時48分発になるのかもしれません。そして、新設の「のぞみ488号」は、
  大井車両基地に回送するとして、23時59分発なのか「のぞみ64号」の6分後の、
  0時2分発なのかも注目です。(どうしても細かなことが気になります)
  
  新横浜始発の臨時の「のぞみ」が博多まで運転される日が追加になります。東急新横浜線の開業もあって、
  新横浜駅の重要性が高まりました。
  
  「こだま763号」の静岡発の時刻が5分繰り上がりました。名古屋までは早くなります。
  名古屋で「のぞみ273号」を退避して京都・新大阪方面に行く人は乗り換えができるようになります。
  名古屋で7分停車して、新大阪到着は8時9分で変わりません。実は、私が、「こだま763号」のダイヤに
  注目しているのはこちらのほうで、現在新大阪駅の24番線に、8時9分30秒に到着するのと同時に
  23番線から「のぞみ304号」が発車します。
  新大阪駅の20番線に8両編成の列車が到着すると同時に、21番線から列車が出発するというのは
  よくありますが、他のホームで16両編成の列車が到着する時は、発車する列車が15秒後になることが
  多いです。この同時発着が維持されるのかどうか注目してます。
  
  いきなり細かなことばかり書いていますが、現時点で細かなことまで決まっているのではないかと思います。
  万が一に変更になった時の混乱や、時刻表として発表するまでの手続きを考慮して概略を発表していますが、
  例えば、月に1回走るドクターイエローの「こだま」検測の場合、副本線検測なので、前後の定期列車の
  ホームの番線が変わることがありますが、そのような事も含めて細かなことまで決まっているのではないかと思います。
  それに対して例えば、軽四輪という日本独自の規格を決めた時は、実現可能性も含めて
  詳細が決まっているわけではなかったけれども、日本に国産の車を広めたいという強い熱意はありました。
  このような時に、企画する人が、失敗を自分の責任にはしたくないというような気持ちで企画すべきではありません。
  また、結果的に失敗したとしても、本人を罪に問うというのは、的はずれです。
  このような、いままでにない事業を企画する時、どのように行うべきか考察してみます。
    
  
    3ー103 規制緩和は是か?非か?    
  
  の、追伸に記述した、東海道新幹線の東京駅の列車が出発する時のチャイムがなりはじめる時刻ですが、   その後、確認したのですが、どうも以前のプロトコールに戻っているようです。今年の3月のダイヤ改正後、   東京駅でかなりの本数の列車を観察して記述したのですが、見間違えの可能性もゼロではありあません。   その後、他の駅を観察して以前と変わっていないようだったので、もう一度秋頃に東京駅を観察したところ、   以前の、発車時刻の30秒前頃から、チャイムが鳴りはじめ、発車時刻にドアが締まり始め、安全確認のあと、   発車時刻の数秒後に列車が動きだすという状態に戻っていました。新しいやり方を試してみて、   また以前のやり方に戻した可能性もあります。   新幹線の車内清掃は、東京駅の東北新幹線の7ミニッツストリーが有名になりました。   東海道新幹線は、2020年にそれまでの12分から10分になりましたが、(列車は15分で折り返し)   最近はもっと短いようです。到着列車の乗客数がそれほど多くない時は、発車時刻の3分前でなく、   5−6分前に発車する列車に乗り込めるようです。新大阪駅は、ホームでの車内清掃はしませんが、   20番線で折り返す列車のみホームで車内清掃をしています。折り返し時間にあわせて10分から15分   で清掃するパターンが多いのですが、到着する列車が「こだま」の時は、12分折返しで、6分で   車内清掃を行っているようです。(これも私の観察で、自分の時計で測定したものです)      今年開業した、うめきた(大阪駅、21〜24番線を含むエリア)に行きました。   21番線は、よく報道される黒い画面が天井まである構造でドアの位置も自由に移動できるホームドアですが、   22〜24番線は、まったく柵もホームドアもありません。安全の面からは何かあったほうが良いような気がしますが、   新しい設備を導入する時のやり方としては正しいやり方です。   良いと思って導入した設備でも、実際使ってみると改善点が見つかることがあります。   一部に試験的に導入し、様子を観察して、量産設備の設計に活かすのは良いやり方です。   業務のデジタル化の進め方にも共通します。      IC乗車券はきっぷを買わなくて良いので便利ですが、定期券以外は振替輸送には対応していません。   それでも問題がないかを様子をみて、広めていきました。それでも今でもきっぷを無くしてはいません。   きっぷもQRコード入場に対応して、磁気テープも貼り付けを省くなど、改良を続けています。   業務のデジタル化に際して、現行の健康保険証をいきなり廃止するというやり方は、間違えています。      マイナンバー情報総点検本部は12月12日に第5回会合を首相官邸で開き、総点検の最終的な取りまとめを公表しました。   新たなひも付けのミスが見つかりましたが、そのなかで私が注目したのは、毎日新聞の   ”総点検とは別に11月までにマイナンバーとひも付けられた全ての保険証について住民基本台帳と突き合わせて確認したところ、   氏名などが不一致だったケースが約139万件判明。そのうち450件程度は別人にひも付いていると推計した。”   という記述です。正しい人とひも付いていても、氏名、生年月日、住所、性別の4情報のすべてが一致しているわけでは   ないものが約139万件あるということです。現在のひも付のやり方に根本的な欠陥があるリスクがあります。   J−LIS(地方公共団体情報システム機構)では、4情報のすべてによる紹介でなくても問い合わせ団体に   回答していたのを、4情報のすべてによる紹介にのみ限定して、ひも付けの正確性を高めるそうですが、   そうすると適合する情報が見つからないという回答が増えるおそれがあります。   マイナンバーと全ての保険証のひも付けのように、ほぼすべての人とほぼすべての人を1対1にひも付ける場合、   J−LISのシステムでひも付け状況の一覧を作って点検すれば、ひも付けが間違えていれば、   ひも付いていない人や、2重にひも付いている人がみつかるはずです。   ひも付けの業務の進め方も、点検の進め方も、まったくデジタル化のメリットを活かすやり方になっていません。   トラブルが報道されたので、現場で一斉点検をやるというのは、アナログ的な業務の進め方です。   デジタル化のメリットを活かすためには、J−LISのシステムでひも付け状況の一覧を作って点検し、   将来、転職などで、健康保険者証明の資格が変更になる時期を中心に、点検を繰り返すというような   業務の内部統制を改めなければなりません。        それから、医療機関でマイナ保険証による受付でどれほどのミスやトラブルがあったのかが、   点検されていません。ここが一番重要な点で、「うめきた」のホームドアや顔認証改札などのように、   試行的に導入した場所で発生したトラブルや不便な点を徹底的に解析して、全体に広めていく必要があります。   顔認証改札にトラブルがある状態で、それまでの改札を撤去すれば、駅の出入口がつまって   即日トラブルが発生します。現行の健康保険証を継続して、マイナ保険証による受付でのミスやトラブルを   解析していくべきです。ただ、そうすると、マイナ保険証を使う人がいつまでたっても増えないという   課題がありあます。だから、現行の健康保険証をいきなり廃止するというのは、間違えたやり方で、   マイナ保険証による受付の利便性を高め、魅力あるシステムにしていくべきです。   パスワード付きのマイナ保険証の場合、本人の確認は、マイナンバーカードと顔認証またはパスワード   により行います。パスワード無しマイナ保険証の場合、本人の確認は、マイナンバーカードと顔認証または写真の   確認により行うことになりますが、写真の確認により本人確認を行なった場合健康保険証資格者証の種類の   確認はどのように行うのでしょうか。パスワード付きマイナンバーカードの場合、マイナンバーと健康保険証はひも付いていても、   マイナ保険証として使う手続きは、マイナポータルにログインして本人が行います。   パスワード無しマイナンバーカードの場合は、本人の意志にかかわらず、マイナ保険証として使うということを   法律で規定するのでしょうか。このような現場の利用状況の確認は必須です。   ICカード乗車券で新幹線の指定席を予約して、突然、改札機で入場できなくなったらどうするか。携帯電話のアプリ   で予約状況が確認できる時などは、改札の人が鉄道会社のシステムで同じ情報を確認して、   改札を通すなどの手続きが現場の手順書で決まっています。また、新幹線から在来線への乗り換えの場合、   新幹線のICカード乗車券と在来線用のSuicaなどのカードを同時に読ませますが、   スマートウォッチ型のSuicaの場合はどのようにするかの手続きも決まっています。   同様に、マイナ保険証の場合もマイナンバーカードのICチップの情報が突然読めなくなった時の   手順なども含めて現場で決めておく必要があります。      自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる大問題が発生しています。   派閥の政治資金収支報告書にパーティーの収入を記述していなかった事、   所属議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分の収入を議員側にキックバックし、派閥の政治資金収支報告書に   支出として記述していなかったこと、キックバックを受けた国会議員に所得税の   過小申告があったのではないかということが問題になっています。私の感想は2つです。   自民党安倍派では、派閥の政治資金収支報告書には記述しなかったものも、裏帳簿を作ってそれには記載していたそうです。   テレビの2時間ドラマを見ていて、たいてい国税局の査察官が裏帳簿のファイルを見つけるので、   隠したいのに、なぜ裏帳簿を作るのだろうと思っていましたが、実際にもやはりある程度の組織の規模になると、   管理のための裏帳簿が必要なようです。      2つ目の感想は、まだ捜査の途中だからかもしれませんが、事件の全体像が明らかにならないということです。   報道を聞いていても、内閣の人事のニュースが中心ですが、お金の流れを中心とする事件の全体像は現在の   段階では明らかになっていません。   政治資金収支報告書の不記載は犯罪ですが、本当にミスであれば、民間会社でも有価証券報告書の誤謬にたいして   修正再表示や訂正報告書を提出することがあるように、訂正すればそれほど悪意のある犯罪には見えません。   しかし実際は政治資金収支報告書に記載したくない本当の理由がありそうです。   国会議員の所得税に関しても、特定の人から現金を受取り個人的な便宜を図ったというような、贈収賄が明らかに   なれば、それは重大な犯罪ですが、ミスによる所得税の過小申告であれば、修正申告が一般的です。   国会議員の人が、支援団体を回って頼み込んで、パーティー券を販売し、それを派閥の政治資金にする、   そしてノルマを満たさなければ自腹を切り、超えた場合はキックバックを受けるとか、   キックバックは国会議員の人の政治資金管理団体の収入だったのか、政治家個人の所得だったのかの   お金の流れの全容の解明が必要です。政治団体は民間会社と異なり営利事業以外は法人税の   非課税が認められます。これは、税金が原資の政党交付金などに法人税を徴収すると、支出と徴収の事務経費が   無駄になるからです。政治資金収支報告書の不記載というのは繰り返し起きますが、法律に不備が   あるからです。何か表に出さないことで政治家に利益があるのでしょうが、政治家全体が不正を働いている   のではないかと疑いをもたれる不利益のほうが上回るような気がします。   贈収賄とか公職選挙法違反のような国会議員本人に違法行為が認められる犯罪を隠蔽するために、   政治資金管理団体の会計責任者の違法行為として処理できる政治資金規制法違反で処理しようとしているのなら、   根本的に仕組みを改めるべきです。   ぜひとも検察は、お金の流れの全容を解明し、事件の全体像を明らかにして欲しいところです。      マイナ保険証の点検も同じです。来年秋に現行の健康保険証を廃止することを前提とした、いいわけの   ための点検ではなく、何が、利用者の便益の向上と医療費の抑制につながるのかの視点で、   だれもが納得できる報告書を期待します。