各種のコラム --  3ー206 携帯を替えました

                                      2026年8月10日  

    3ー206 携帯を替えました
    
   昨年、携帯の動きが著しく遅くなり、替えようかと思ったのですが、クロームのブラウザーで開く一方にしていたタブを閉じたところ、
  著しく遅かったのが、普通に遅くなったので、そのまま使っていました。しかし最近、Gmailを開く度に、”安全を確保するため、デバイスのOSを更新してください”
  というメッセージが出るようになったので、替えました。アプリやOSの更新はメッセージが出るたびに最新のものにしていたのですが、何年か前から、
  OSの更新の通知は来なくなりました。
  新しい携帯端末は、Androidのありふれた端末で、満足しているのですが、不満が3つあります。
  まず、昼間屋外では、画面がよく見えないので、写真を撮ろうとしても、被写体が画面に入っているのやらいないのやらわかりません。テレビ番組で、ひと工夫して
  ありきたりの写真を映える写真にするテクニックというのはよくありますが、写っていない被写体を写っているようにするテクニックの話題はありません。高齢者は
  IT機器の扱いが苦手という話題があって、そんなことはないと思っていたのですが、高齢者はIT機器の扱いが苦手というのは実は私のことかもしれません。
  更新前の携帯端末は、NFC機能があって、モバイルSuicaなどは使えたのですが、マイナポータルへのログインはできないという微妙な端末だったのですが、
  新しい端末はサポートしています。早速マイナポータルアプリを導入し、スマホ用電子証明書機能が使えるようにしたのですが、それでどうなったというのが
  2つ目の不満です。運転免許証の代わりにはならないし、マイナ保険証として利用するために病院に行く時に持っていくかというと、せっかくマイナンバーカード
  を使った受付の方法を覚えたので、スマホにしようとは思わないという現状です。マイナポータルアプリとデジタル認証アプリは統合され、8月25日に
  「マイナアプリ」として提供が開始されるので、画期的な機能変更があるかもしれませんが、私が期待していたのはどのような機能かと言うと、アプリを起動した
  スマホを示して、「この紋所が目に入らぬか」といえば、あらゆる手続きが完了するようなものだったのですが、「そちらにおわすのはどなたですか?」という
  ことになりそうです。携帯の画面にマイナ保険証が表示されて、病院に行くときはスマホだけ持っていけば良くて、診察券も必要ないとなれば、利用します。
  クリニックの経営が大変という話は聞きますが、本当に大変なら、金額の問題ではなく、診察券を作る必要がなくて、いくらかの節約ができて、
  しかも受付業務がたいして変わるわけではないなら、すぐに採用します。電子カルテのシステムの導入が病院の経営を圧迫すると聞きますが、患者のデーターを管理するのに
  システムを使わずに手書きで人手で管理するほうが費用がかからないとしたら、データーを管理していないか、人件費を計算していないか、同時に受診している他の病院で
  行っている検査結果や投薬結果を参照することなく同じ検査などをおこなっても、自身の収益が上がるならそれで良いと考えているような、
  根本的に21世紀の経営スタイルになっていないと言えます。金融機関が預金残高をそろばんで計算して手書きで管理していたら
  業務を遂行できません。医療だけが特殊な業務で、患者のこれまでの他の病院での診療結果を参照する必要がないか、問診による患者の記憶だけに頼って業務が遂行できるというなら、
  医師だけが納得できる方法ではなく、保険診療を受けるすべての人が納得できる形で説明する必要があります。電子カルテの問題は、システム導入の初期費用の金額だけで
  考えることではなく、日本の保健医療を、病院がいかに患者を管理するかという視点で考えるのか、ひとりの人間を中心として、複数の病院がいかに情報共有して
  医療にかかわるかという視点で考えるかにかかわる問題です。そして、電子カルテをはじめとするIT技術がはたす役割がいかに大きいかを医療関係者は理解すべきです。
  また個人情報保護法は気がついたら改正が可決されて、AIの学習や統計分析に限り、病歴などの機微な情報(要配慮個人情報)も含め、
  本人の同意を得ずに第三者へ提供できる特例が設けられました。要配慮個人情報には名前や住所も含まれますが、AIの学習に必要なのは、同一の人のデーターだと
  確定できることなのか、それとも名前そのもののが必要なのかの議論はありませんでした。マイナンバーと保険証の番号は紐づいているので、
  電子カルテの情報を同一の人の情報だと結びつけることが可能です。個人情報保護法については野党の中に継続的に検討している議員の人がいるので、
  法律の改正後も、施行までの間に個人情報保護委員会も含めて検討が必要です。とくに委員会で答弁した国務大臣から学習等が終了して不要になったデーターは
  捨てるから問題ないという発言が何度かありましたが、アナログの紙のデーターをイメージしているような発言でした。一度外部に流出したデジタルデーターが世の中に
  存在しないことをどうやって証明するつもりなのか不明でした。マイナンバーカード事業全体に言えることですが、利用者の利便性の向上と行政コストの削減を一から見直す必要があります。
  3番めの不満はふたたびカメラに関することです。レンズが出っぱっています。筐体が薄いからですが、ケースにいれても、机の上に置くと、
  携帯が斜めになります。自分がやる事以外は、曲がったことがどうにも受け入れられない性格なので、とても気になります。ナノの加工技術を使った、
  超薄型のレンズとイメージセンサーが実用化されないと、解決しないことで、革新的な技術の実用化が期待されます。
  
  とり替えた携帯の話から離れて、IT機器全般で、これは革新的だと感じたものをまとめてみます。私が最初にコンピューターを使ったのは、大学の時の
  電子計算機演習の時でした。実習用の端末室が工事中で使えなかったので、パンチカードで入力してプログラムを実行しました。その後就職して、
  ホストコンピューターのOSの導入などを行いました。ステージ1とステージ2があって、ステージ1はステージ2で実行するための
  JCL(ジョブ・コントロール・言語)を準備するステージですが、そこでエラーが発生して、やっとエラーを直して、ステージ2に進んだら、
  実行時にまた大量のエラーが出て、ひとりで導入できるようになるまでに1ヶ月くらいかかりました。最初に、革新的な技術と思ったのは、
  Windows95とRed Hat Linuxです。フロッピーディスクを10枚以上読ませてOSを導入するのですが、それでも、
  大型計算機センターにあったようなコンピューターが自宅で使えるようになったと感じました。実際は相当性能の差があったのですが、
  グラフィック機能は目をみはるものがあり、GPUのカードだけで、車が買えるほどの値段のUNIXワークステーションと比べて性能は劣るものの、
  同じだと思えば同じに見えるLinuxが無料で、自分のPCに導入できるのは、感激でした。Windows95を今使うのは相当無理がありますが、
  それ以前の1980年頃までのコンピューターと現在のコンピューターを比べて、Windows95はどちらになるかといえば、
  現在のコンピューターだと私は思っています。
  携帯で革新的だと感じたのはスマートフォンです。それまでの携帯もデジタル通信技術など革新的な部分はあったのですが、私の意識のなかでは
  電話が進化していると感じていました。スマートフォンになって電話から小型コンピューターになったと感じました。
  初期のAndroid端末は動きがぎこちなかったのですが、バージョン6になった頃、動きがスムーズになったこともありますが、私が画期的と思ったのは、
  アプリから、GNSS Raw Dataが読めるようになったことです。
  それ以前から携帯のGNSS(GPS)の機能はすぐれていました。常に電源を入れているので、専用のセンサーのように電源を入れて、コールド・スタートだと
  数分待つという不便がありませんでした。長いこと電波が届かないところにいてコールド・スタートになった時も、A−GPS(アシスト型GPS)の機能が
  使えるので、1〜2分で測位が可能になります。コールド・スタートに時間がかかるのは、GNSSの基本的な機能に関係しています。
  三角測量では基準となる、ふたつの地点の位置が分かっているから新しい3番めの位置がわかりますが、GNSSでは衛星の位置がわかっているから、地球上の
  端末の位置がわかります。3次元になるので基準の衛星が3個必要で、さらに時刻の同期をとるために最小で4個の衛星が必要です。
  必要な衛星の位置のデーターを受信できないと、衛星を捕まえて距離を測位できるようになっても、自分の位置の計算はできません。
  衛星の位置がなぜわかるかといえば、衛星の軌道のデーターを衛星から送ってくるので、時刻を入力すれば計算で求められるからです。
  この衛星のデーターを送信する速度が遅いのです。衛星は太陽電池で動いているのでそれほど大容量の送信機は使えません。A−GPSは携帯電話局が受信して
  保存しているデーターを電話回線で送るので送信速度がはやいので、すばやくデーターを送ることができます。そしてこのデーターは、
  エフェメリスデーターとかライネックスフォーマットのデーターといわれて、簡単なセンサーでは、アプリからはアクセスできず、位置情報の処理結果にしか
  アクセスできないのですが、高級なセンサーで得られる、これらのRaw Dataに携帯のアプリからアクセスできるようになったということで、
  携帯端末の無限の発展の可能性を感じるほどの感激でした。現在では、JAXAの「みちびき」が使えるのでさらに測位の制度は向上していますが、もうそれほど
  感激しません。むしろ不満な部分もあります。不満なのは水平方向の精度に対して、垂直方向(高度)の精度が低いことです。方向音痴の私でも
  昼間の屋外では地図があれば、それほど道に迷うことはありません。地下や駅のなかでの乗り換えで、道に迷ってもGNSSは使えません。
  携帯の圧力計は高さ方向の変化には敏感なので、キャリブレーションできる仕組みがあれば、建物の何階に居るかがわかります。ブルートゥースビーコンでも良いので、
  携帯を持っていれば建物のなかでも道に迷わない社会になって欲しいと思っています。これには建物側の装置と一体として動作する必要があるので、
  社会的にIT技術を活用するという方針で取り組んで欲しいところです。
  それから、携帯電話で実現して欲しい仕組みがあります。Red Hat Enterprise Linuxでは、1つのメジャーバージョンに対して最大10年間の
  ライフサイクルが提供され、さらに、特定のバージョンを無期限で利用できる永久サポートプログラムがあるように、1台の携帯端末を買って、取り替えるのが面倒だという人は
  永久に利用できるような仕組みを提供して欲しいと思っています。若い人は異なる考え方を持っていて、これも高齢者の特徴かもしれませんが、
  携帯端末を新しくしても以前から使っている機能しか利用しないので、1台の携帯端末を買って、永久に使い続けられるようになれば良いと考えます。
  使われているレアメタルを回収してリサイクルするのもよいのですが、そのまま使い続けるのもSDGsです。
  携帯電話会社は他社からの乗り換えで新規ユーザーの獲得に力をいれますが、社会全体でみて本当に価値のある活動かどうかは疑問です。ひとりのユーザーを獲得
  したら、通話の内容などを録音してはいけませんが、使い方を徹底的に分析して、不満に徹底的に対応するほうが、ユーザーが携帯電話に何を
  期待しているかのデーターが集まります。私は以前外資系のコンピューターメーカーに勤務していて、米国の方針でPCについては売り込みをしないで、
  サイトを用意して、お客様の側の注文を待つという方針に変わったことがあります。それを伝える日本の研究所の所長の話を聞いていて、人が自分が納得していない
  ことを話すとこのようになるのかと思ったことがあります。営業方針などで日本ではとにかくがんばろうということになるのに対して、米国では、
  人件費をはじめとする費用と収益の分析をおこなって方針を決める傾向があります。新しい技術ほど目立たないことなので、まあそういうことかというように
  なりがちですが、あらゆる商品にかかわって企業業績にボディーブローのように効いてくることなので、冷静に判断する必要があります。
  
  AIの進歩は目覚ましいものがありますが、素人的に見ると、チャッピーが登場する前の世界と後の世界という感じで、思うほどAIが取り入れられていないところもあります。
  10年位前、AIが進歩したら一番に取り入れるのではないかと思っていたのが、鉄道の指令所や空港の管制塔です。鉄道の指令所は順調に電車が走っている日は
  そうとう暇なのではないかというと、ドアに物が挟まるとか、急病人が出るとか毎日何かあって暇ではないと聞きますが、それでも、地震があったとか、沿線火災が
  あったとかいう時の業務量は激増します。司令の内容が正しいかどうかは別にして、とにかく大量の業務を瞬時にこなすという面では、AIは人間よりはるかに
  優れています。実際AIがとりいれられて業務補助に使われていますが、今でも業務の基本は多数の人間で行っています。業務内容が指令所ごとに特殊で、
  あまり学習データーが多くないからかもしれません。次にAI関連でのちに登場する前と後と言われるほどの変化になりそうなのは、自動運転の車なので、
  道路など社会の仕組みもあわせて、世界の先頭を切るような技術を開発する必要があります。鉄道の指令所であれば、もし何らかの理由で立ち上がらなくなったら、
  バックアップの司令所で稼働することが可能です。金融機関ならトランザクションを引き継げないとバックアップのシステムへの切り替えはできませんが、
  鉄道の指令所であれば、列車の在線情報をシステムと現場で確認するなどの対策で、バックアップシステムへの切り替えが可能です。サイバーテロの被害にあったとしても
  バックアップシステムは外部のネットワークへの接続が無い状態で稼働させていれば、ふたたびサイバーテロの被害にあうことはありません。
  食品業界でサイバーテロの被害が見られますが、冷凍食品などで賞味期限の管理がそれほど1日単位で厳密でなくても良いなら、出荷数や在庫数の管理ができなくても、
  バックアップの方法で出荷を続けるという選択肢もあります。在庫数の管理ができないことから生ずる金銭的損失は事後的に保険で保証する方法もあります。
  AIモデルが海外製ということで、重要インフラに導入しても良いのかという懸念も有りますが、AIモデルIT技術という観点で切り出して考えるのではなく、
  業界ごとの業務フローの観点で、AIの利用を考える必要があります。鉄道の乗務員の誰がどの列車に乗務するかや、どの車両をどの列車に使うかの計画を、
  CMOSアニーリングという量子アニーリングの仕組みを擬似的に通常のコンピューターで再現して計算する仕組みを使って短期間で行うことが計画されています。
  相互乗り入れで、どの列車をどの会社の車両で走らせるかなどにも応用されそうです。
  
  イノベーションという点で、注目されるものではなくても、じつは社会全体でみると重要だというものもあります。以前のコラムで木工用ボンドを注文したら、サイト上で
  配達中と表示されていたのに実は品不足で発送されていなかったと書いたことがあります。クレジットカードで購入したのですが、発送されていないのに
  カードが利用されたという通知がきました。通販サイトに電話して利用分を中止にしてくださいと連絡したり、クレジットカードの会社に電話して、
  今月の引き落としからはずしてくださいなどの連絡をしました。通販サイトではキャンセルされた商品が送り返されてからでないと処理できないとか、
  最終的に払い戻ししますというメールがきても実際には払い戻しされないなどのトラブルがありましたが、最終的に払い戻しされました。
  最終的に問題なく収まったし、それぞれの担当者は自分の業務の範囲を規定通り処理していたのでしょうが、全体でみると、出荷していないのに、出荷済とする処理を
  していなければ何もせずに済んだことです。その通販サイトを利用するということは、皆でそのような本来なら不要な業務の費用を負担していることになります。
  通販サイトでどの時点で売上を計上するかと言うと、出荷基準が多く使われます。対面販売で、どの時点で売上が実現したとみるかというと、商品を引き渡した
  時点です。予約販売で予約金を受け取った場合、それは短期負債に計上しなければなりません。商品を引き渡した時点で売上を計上できます。
  もしクレジットカードや割賦販売にした場合どうなるかというと、やはり商品を引き渡した時点で売上や割賦売上を計上し、売掛金や割賦売掛金を計上します。
  売上はその時点で収益ですが、割賦売上は販売基準でその時点で収益とする他、代金の回収に合わせて売上を立てる「延払基準」が認められる場合があります。
  通販サイトでも商品を引き渡した時点、すなわち配達が完了した時点が売上を計上する時ではないかというと、継続使用を前提でどちらでもかまいませんが、
  出荷基準が多く使われます。振込書を同封して、払込がおこなわれた時点で、売上を計上する入金基準も、1回払の延払基準として認められるかというと、
  そうはいきません。通販サイトで1回払いの場合の入金基準は認められません。ひとつの商品の売上で見るとわずかな金額のようですが、架空の売上計上は
  認められないという観点と、売上の計上を繰り延べて法人税の支払い額を不当に減額しようとするのを防ぐという意味で、重要なことです。
  最近、クレジットカード決済代行会社のひとつが破産しました。クレジットカード決済代行会社は何をする会社かと言うと、通販サイトや店舗を運営する事業者と、
  各クレジットカード会社との間に入り、決済システムの提供や契約手続きを一括して代行する企業のことです。店側からみると、 個別に各クレジットカード会社と
  審査・契約する手間が省け、代行会社1社と契約するだけで複数の決済ブランドを導入できるメリットがありますが、もっとも大きなメリットは、各クレジットカード会社
  から売掛金が回収できるよりはやく、決済代行会社から支払いを受けられることで、運転資金の確保が可能になることです。決済代行会社は何日か後に
  各クレジットカード会社から売掛金を回収するので、決済代行会社から店舗への支払いは手数料と金利を引いた金額になるのですが、それでも
  店舗側にとって何日か早く売上の売掛金を現金化できるメリットが大きいといえます。日本ではすぐれた商品を開発するとか仕入れることには熱心でも、商品の輸送や
  売掛金の回収や金利などを付随事項としてあまり関心を払わない傾向がありますが、IT技術を活用して手間や費用を掛けずに合理的にビジネスを
  おこなうことを本気で考える必要があります。
  
  かなり有名なガソリンスタンドのチェーン店で、クーポン券を使おうとしたら、アプリがバージョンアップされていて、重要条件に合意しないと利用できないという
  ことがありました。アプリを開発する人はクーポン券を使うという必ずだれもが使う画面で行えばバージョンアップが確実に進むと考えたのでしょうが、
  そにような急いでいる状況で重要条件を全部読むことはできません。このチェーン店の重要条件には問題なかったのでしょうが、このようなアプリが広まると、
  重要条件のなかに新しいサブスクの契約などを忍び込ませて、客からの質問があれば店員が操作して契約してしまえば良いなどと考えるサイトがでてくる可能性が
  あります。日本では未だに定期的にパスワードの変更を求めるサイトがありますが、客に面倒な操作を要求することがセキュリティーを向上させるための手段
  という考え方を改める必要があります。
  
  アメリカ軍とイラン軍の軍事衝突に関連して、有望な原油調達先として、南米のガイアナ共和国が注目されています。ガイアナ共和国は貧困な国でしたが、
  2015年の巨大油田発見により世界有数の産油国へと急成長し、人口一人当たりの原油生産量は世界一に達しています。ちなみに第1次トランプ政権は、
  2017年1月20日から2021年1月20日までなので、油田の発見にはまったく関わっていませんが、エクソンモービル社が油田を発見したということで、
  アメリカが最初から深くかかわっていたのは事実です。そしてガイアナ共和国のなかには突然に富を得た人と従来の生活を続けている人のあいだで
  社会の分断が起きています。地球温暖化が問題となる中でも石油という地下資源の発見が突然の経済発展をもたらす状況は変わっていません。自分がどのような
  携帯端末を使うという一見世界の経済状況などとは無縁と思われることも、レアメタルという視点にかえて眺めてみると、大きな世界の流れの一部だったというこになるかもしれません。
    
  京成の新型特急のデザインが公表されあわせて将来京急線に乗り入れ成田空港から羽田空港まで直通することが発表されました。この話題は前回の鉄道の話題のコラムに
  含めるほうが良かったのかもしれませんが、京成の新型特急の先頭車にモーターがついているかどうかに注目しています。おそらく付いていると思いますが、
  京急電鉄ではすべての乗り入れる電車の先頭の車両にモーターが付いていることを要求しています。理由として、万が一の事故の際に先頭の車両が重いほうが
  ぶつかった電車の編成で座屈(バックリング)が起きないので、被害が少ないと言われますが、もっと毎日のダイヤにも関係している事情があります。
  先頭の車両にモーターが付いているということは最後尾の車両にもモーターがついています。そして、各駅停車の電車が駅に停車して、快速特急の通過を待ち合わせますという時
  各駅停車の電車がポイントを通過して何秒後にポイントを切り替えられるかが、快速特急をいかに接近して短い間隔でダイヤを設定できるかに深く関係します。
  一般的には3〜5秒ですが、京急では最後尾の車両にモーターがついているので1秒後に設定しています。もし信号システムを改修して
  無線通信方式の信号システム(CBTCやATACS)になった時、最後尾の車両の位置を確定するために先頭の車両の位置に編成の長さを足し算する計算を間違えずおこなう
  のはもちろんのこと、先頭の車両の位置をいかに正確に計測できるかが、各駅停車の電車がポイントを通過して
  何秒後にポイントを切り替えられるかに深く関係します。一般的な速度発電機の出力を積分する方式では要求を満たせない場合でも、東京メトロ丸ノ内線などで
  使われているDRSSというレーダーの電波のドップラー効果を利用して速度を計測するシステムなら、積分して距離を計算しても十分な精度が得られます。
  鉄道の指令所のシステムが仮に海外製のクラウドになったとしても、このような車両の位置をいかに正確に計測するかに関して世界一の技術を持っていれば、
  システムのデザインをただ取り入れるだけでなく、内部の仕様に関する詳細なデザインが得られることがあります。
  新しい携帯電話の端末が発表された時も、発表資料にどのようなことが書いてあるかという観点だけではなく、携帯電話の機能について、自分が期待する仕様をしっかりとまとめて、
  自分に役に立つデバイスかどうかという観点で、発表された機能を見直してみると、発売されたデバイスやIT技術全般に関して幅広い見識が得られるかもしれません。
  
  それから、先月、高市首相のX(旧ツイッター)での発信が話題になりました。私が注目したのは、家事を自らこなし介護もになうの部分でした。政治家は役人がつくった
  文書だけで世の中の状況を理解し、夜は料亭で話し合い、休日は支援者巡りするだけでは本当の世の中の状況を理解することはできません。家事や介護に自ら関わらないと、
  消費減税や社会保障の議論などの本当に意味するところは理解できません。ケアマネージャーに相談したり家事代行を頼んで、睡眠時間を確保すべきという
  投稿にも一理ありますが、いずれにせよ料亭でしか本音がわからない政治こそ改めるべきです。