各種のコラム --  3ー189 雪取り列車

                                      2026年2月10日  

    3ー189 雪取り列車
    
   雪取り列車というのは正式な用語ではありませんが、夜間に雪が積もった時、線路のまわりに積もった雪を吹き飛ばすために、
  営業列車の前に走らせる回送列車を雪取り列車と呼ぶことがあります。また、架線に付いた雪が氷点下の寒さで固まってしまうことで、
  列車への送電が出来なくなるというトラブルを防ぐために走らせる列車を霜取り列車と呼ぶこともあります。
  東海道新幹線でも関ヶ原付近に雪が積もる場合に、営業列車の前に回送列車を走らせることがあります。
  営業列車では、名古屋駅に停まっているあいだに、ブラシや高圧洗浄で雪を吹き飛ばしますが、回送列車は
  運転後は車庫に回送します。
  東京駅や新大阪駅では始発列車は6時0分始発ですが、名古屋駅の始発は、上りも下りも6時20分です。
  下りは、6時20分の始発列車の前に、2631Aの列車番号の回送列車が名古屋車両所始発で、新大阪駅まで
  運転されたあと、鳥飼車両基地に回送されます。この回送列車がゆっくり走るので、下りの始発列車が6時20分
  になるのかと思っていたのですが、今回京都始発の臨時列車「のぞみ548号」が、6時3分発なので、
  京都発の上りの雪取り列車が6時0分発で、営業列車と同じ速度で走るようです。
  京都はこれまで一番早い列車は、新大阪始発の「のぞみ210号」で、京都発6時14分だったのですが、
  11分早くなりました。京都発の下り列車は朝一番早い列車は、名古屋駅6時20分発の列車で、
  京都発は、6時55分で変わりません。京都の人は東京に行く時は早起きするが、岡山や広島方面に
  行く時は、あまり早起きしないのでしょうか。新大阪始発の下り列車は、6時0分発の「みずほ601号」
  ですが、55分早くなるとかかなり需要があるような気がしますが。京都駅のホームに滞泊して、6時0分発の下り列車は
  あまり需要がないのでしょうか。京都駅発5時2分のJR京都線の電車に乗れば、「みずほ601号」に接続しますが、
  それでも京都発6時0分の列車があれば、ほぼ1時間ゆっくり出ることができます。
  2026年度のダイヤ改正では、6時30分岐阜羽島発の始発列車も設定されました。
  これまでは6時56分発の「ひかり634号」だったので、26分早くなります。そして名古屋で「のぞみ」
  に乗り換えての東京到着は、これまでより、34分早くなります。
  
  2026年3月のダイヤ改正では、「のぞみ13本」の時間帯があります。
  東京発の7時台と9時台は、新大阪行きの「ひかり」の東京駅の出発時刻が、33分から36分になります。
  そして、小田原の停車時間がこれまでの1分から2分になります。「のぞみ」がすべて指定席になる時期を中心に、
  「ひかり」の自由席が混雑します。さらに小田原から利用する人も相当いるので、1分では乗り切れないという
  状況がありますが、2分停車になると緩和されます。すべての時間帯で、36分発にしても良いような気がしますが、
  豊橋停車の時は、小田原で名古屋行の「こだま」を追い越すために33分発でなければならないので、
  できるだけ揃えるほうが良いのかもしれません。
  「のぞみ13本」に関しては、東京発の下りが、7時台から10時台までで、たまに利用する時にホームを見ても
  まさに混雑している時間帯という気がしますが、新大阪発の上りが14時台から17時台までというのが
  なぜだろうという気がします。山陽新幹線から通しで利用する人もいるので、一番混んでいるのかもしれませんが、
  ホームで見た感覚では、朝の7時台から10時台まであるいは、17時台から20時台くらいが混雑しているように
  見えます。新大阪発の上りが14時台から17時台までというのはひょっとしたら、東京駅の到着時刻が
  関係しているのかもしれません。上りの「のぞみ13本」の最後の列車が「のぞみ468号」で、
  東京到着が20時3分です。そして、品川止まりになる日があります。東京駅に到着した列車は、
  15分ホームに停まっていて車内清掃をするかまたは大井車両基地に回送になります。回送の前に、
  車内を点検するので、6分経ってから出発するのが基本です。しかし「のぞみ468号」は3分後に回送されます。
  もし新大阪発を18時台にすると、東京到着が21時台になります。東京駅のホームで見ていると、
  21時24分発の新大阪行の「のぞみ」が出発した後は待っている人が少なくなりますが、
  到着する列車の本数は相当あります。そして、ホームでの清掃がなくなります。出発する列車が少なくなるので、
  問題ないようですが、東京駅に到着して15分ホームに停まって車内清掃をして出発するのと、
  到着列車は回送して、別の回送列車が折返し下りの営業列車として到着するのでは列車の運転本数が違います。
  15分ホームに停まっているのに対して、6分後に回送列車が出発してさらに3分後に回送列車が到着して
  6分後に下り列車になるのとでは、ホームを使う時間は15分で共通ですが、到着列車も出発列車も
  1本づつ増えます。東京駅のホームは6面なので、15分ホームに停まった後出発して3分あとに
  上り列車が到着すれば、3分間隔の運転で、3x6=18でバランスが良いのですが、
  1本の列車が回送列車になるだけで、折り返す列車を1本減らさなければなりません。
  21時24分以降も名古屋行や三島行などの列車があるので、それらの列車が大井車両基地から回送で
  到着する時は、名古屋方面からの営業列車を減らさなければなりません。そして、大井車両基地から回送で
  到着する列車は、名古屋行や三島行などの列車だけでなく、翌朝、品川や新横浜始発になる列車も、
  東京駅経由で回送します。「のぞみ468号」が、品川止まりになる日は、混雑しているので、
  3分では回送できないからかもしれませんが、翌朝品川始発になる回送列車の設定ができないからかもしれません。
  まだ2026年度のダイヤになっていないので確認できませんが、3月以降に確認します。
  また「ひかり」の自由席だけでなく、夏休みなど一部の期間で「こだま」から降りる人が多数いて熱海駅が
  混雑することがあります。「こだま」はほとんどの駅で「のぞみ」を退避するので、降りる人が多数いても問題ありませんが、
  熱海だけは45秒停車なので、後に続く列車も遅れます。今は、N700Sの車両は車いす用の座席の数が多いので、
  限定して運用されているために、昼間でも回送列車があります。将来N700Sの車両が増えて回送列車がなくなると、
  三島行の「こだま」が昼間も運転されるようになるかもしれません。
  2〜3年後に、「のぞみ13本」ダイヤの時間帯が増えるとすると、どのような時間帯に設定されるかと合わせて、
  東京駅のホームでの車両清掃の時間帯が延長されるかどうかも注目です。
  
  令和8年1月14日付けの官報の号外において、総務大臣が価格等並びに配分市町村及び配分価格等を決定する償却資産
  の次に掲げる者が所有する鉄道及び軌道に係る車両のうち、伊豆急行株式会社(伊豆急行線、伊東線のうち
  静岡県内の区間のみを走行するものを除く。)が削除され、伊豆急行株式会社が道府県知事が価格等並びに
  配分市町村及び配分価格等を決定する償却資産の次に掲げる者が所有する鉄道及び軌道に係る車両に追加されました。
  鉄道車両の固定資産税は、走行する区間の市町村が按分して課税しますが、計算が大変なので、道府県知事や総務大臣が
  配分を決定します。今まで、伊豆急行株式会社の車両で静岡県外を走るものがあったということで、
  ザ・ロイヤルエクスプレスの車両は東急電鉄が所有していると思っていましたが、以前は伊豆急行株式会社が所有していたの
  かもしれません。鉄道車両の固定資産税は固定費が走行区間の距離数で按分し、変動費は、実際に年間に車両が走行した
  距離数の合計で按分しますから、今までは総務大臣がザ・ロイヤルエクスプレスが北海道や四国で走行する距離を
  調べて計算して、市町村に通知し、それに基づいて、各市町村が納税通知書を伊豆急行株式会社に送付していたという
  ことになります。ここで都道府県知事と書かずに道府県知事と書いたのは、官報がそのようになっていたからです。
  東京都内を走る鉄道及び軌道に係る車両の固定資産税の配分は誰が行うのかは、調べましたがわかりませんでした。
  
   池上彰のどうなる!?リニア新幹線2026という番組を見ました。リニア中央新幹線の「中部総合車両基地」の
   近くを中央線が走っています。地理に詳しい人なら何の不思議も無いことでしょうが、私は方向音痴で、
   東海道本線では岐阜は名古屋より西側と思っていたので、驚きでした。もうひとつ驚いたのが、昨年新造された
  リニモの M10の車両ではリクライニングシートではなく、15度に固定されていることでした。
  東海道新幹線の0系のような転換クロスシートや東海道新幹線のグリーン車で一番起こした状態では、
  シートの背もたれの傾きは8度です。東海道新幹線の100系の車両はリクライニングシートにして、かつ
  3列シートが回転できるようにするため、シートの前後方向の間隔を広げて1,040mmにして、
  一番起こした状態で、シートの背もたれの傾きを3度にしました。N700Sまで引き継がれています。
  シートの背もたれの傾きが3度でもリクライニングして使用するので問題ないという考え方でした。
  その考え方を活かして、私は何も声をかけずにリクライニングシートを倒して使用します。
  しかし、初期状態の角度を15度にすれば、リクライニングしなくても快適に使用できるということになれば、
  飛行機も含めて、国内線ではリクライニングシートを省略できて機体の軽量化に貢献します。
  それほど注目されていませんが注目の技術です。
  
  話題がかわりますが、東京大学医学部で昨年11月、整形外科の教授が医療機器メーカーから賄賂を受け取った容疑で
  逮捕されたのに続いて、皮膚疾患の共同研究をめぐり、別の教授が、研究相手の業者から高級クラブや性風俗店での接待を繰り返し受け、
  収賄容疑で逮捕・送検されました。このニュースを聞いて、1998年東京地検特捜部が「大蔵省OB」の逮捕に続いて
  大蔵省本省への強制捜査に踏み切り、第一勧業銀行から「過剰接待」を受けていたノンキャリアの「金融検査官」2人を逮捕した
  事件を思い出しました。問題となった接待場所のひとつが、東京・新宿区歌舞伎町にあった「ノーパンしゃぶしゃぶ店」で、
  大蔵官僚の間では、同店での接待が一種の“ステータス”として持てはやされていたことが話題になりました。
  この大蔵省の接待事件も省庁再編のきっかけになったのですが、結果的に大蔵省は名前が財務省になった以外ほとんど
  変わりませんでした。10年後に起きた、「消えた年金事件」で社会保険庁が廃止され、日本年金機構が設立されたのと
  対照的でした。今回の東京大学医学部の事件でも、大学医学部の風通しの悪さが問題になっていますが、
  結果的に、他の国立大学の医学部の内部統制や、東京大学の他の学部の内部統制は改善されても、
  東京大学医学部は実質的に何も変わらないということになるかもしれません。
  1998年頃には、金融機関の護送船団方式も問題になりました。もっとも成績の悪い金融機関も経営破綻しないように
  調整するという業務の進め方が問題になり、最終的に都市銀行の大合併による自己資本の強化と
  預金利率などの競争の自由化がおこなわれました。
  保険診療は一種の護送船団方式ともいえますが、日本の国民皆保険の制度はすばらしいものであり、これについては
  米国の制度を取り入れるのが良いとは思いません。しかし、東京大学医学部の改革が必要なのは事実です。
  1990年頃、米国のIBMが創業以来初の赤字を出し、一時経営破綻の危機に襲われました。ホスト・コンピュータ中心の
  IBMがPC化の波に乗り遅れたというのが一般的な見方だったのですが、米国IBMが1981年に発表した
  パーソナルコンピュータ、IBMがPCが、Windowsパソコン(PC/AT互換機)の
  デファクト・スタンダード(事実上の標準)となった製品で、Windowsパソコンが大流行になったのは
  1995年のWindows95で、1990年頃のWindows3.1には巨人IBMを打ち負かすほどの
  実力はありませんでした。経営破綻の危機に襲われIBM出身でないルイス・ガースナー氏をCEOに迎え、
  経営を立て直しました。のちに、ルイス・ガースナー氏が語った、”IBMにはもともと素晴らしい技術があった。
  しかし非合理的な仕組みもあった。私はIBMを普通に利益が出る会社にした”という言葉が、IBMの経営危機の
  実態を端的に物語っているように思います。
  東京工業大学と東京医科歯科大学の統合により、東京科学大学が誕生したように、
  東京大学医学部の部長を医師でない人にするなど、思い切った組織改革が必要です。